
シンプルの中に、幅広い” 丁度良さ “を探って提案したいと考えています。
素材が持つ素朴さを大事にして、丈夫で永く使える
使う人にとって愛着が湧く革製品を丁寧に作っています。
“affordance”という言葉に込めた思い

「affordance(アフォーダンス)」とは、「物事/環境が人(動物)に与える意味や価値」のことを指します。
心理学者 J・J・ギブソンによって提唱された言葉です。
人が選んでいるのではなくて、物(環境)によって人の行為が生まれているという捉え方。
簡単に言い換えると、物や環境が「どう使えるか」ということです。
例えば、椅子は座ることができて、物を置いたり取る時の台にもなったり、投げつけると凶器にもなります。
この場合、椅子と人の間には「座る」「物を置く/取る」「ぶつける」というアフォーダンスが生まれます。アフォーダンスで世界を紐解いてみると物と人(動物)との間には様々な関係性があります。
同じ物でもその価値や用途は手にする人によって生み出されていきます。
affordanceは、制作する物を介して何かが生まれるきっかけになりたいと考えています。
素材のこだわり
製品に使用しているのは主にオリジナルのフルタンニン鞣しの牛革です。
兵庫県のタンナーさんと一緒に作っています。
また、牛が生きていたときについた傷やシミで使いにくい革や制作過程の端切れも無駄にしないよう、「re:affordance」というシリーズで風変わりな製品も制作しています。